こんにちはヤマピーブラックです(・∀・)
前々から予約していた『メモの魔力』(前田裕二著)が本日、2018年12月24日発売となりました。
既に12月22日から書店には置いてあり、大変な盛り上がりを見せています。
100万部売れる!?
売れっ子編集者の箕輪厚介さんが編集した本の中でも最大だそうです。
幻冬舎の社長見城徹さんのツイート。
私も22日に予約の受け取りができたので、早速受け取って近くのカフェに居座り、そのまま本書の魔法にかかったかのように一気に全て読み終えました!
今回は『メモの魔力』のレビュー全3回のうち1回目をお届けします。
はじめに:著者の前田裕二さんとは?
はじめに著者の前田裕二さんについて簡単に紹介します。既にご存知の方はここは読み飛ばして構いません。
SHOWROOM株式会社代表取締役
『QREATORS』より一部抜粋・編集
1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入社。11年からニューヨーク勤務。その後起業を検討し、株式会社DeNAの南場氏に相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同代表取締役。
http://qreators.jp/qreator/maedayuji
前田裕二さんの著書は今回で2冊目です。前著『人生の勝算』も大変熱くてまっすぐな本であり、現代の『起業家のバイブル』と言える本だと思います。
参考までにこちらのレビューもどうぞ。
今回の著書『メモの魔力』は既に「はじめに」の部分だけがネットで公開されており、こちらを読んで予約された方も多いと思います。
では、いよいよ本論に入りましょう。
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メモで習得する5つの基本スキルとは?
「メモ」と聞くと誰かが話したことを「記録すること」だと思うかもしれません。が、前田流メモはそれだけではありません。メモは「知的生産」のためだと断言されています。
そして、メモによって以下の5つスキルが鍛えられると本書で述べられています。
①知的生産性が増す。
②情報獲得の伝導率が増す。
③傾聴能力が増す。
④構造化能力が増す。
⑤言語化能力が増す。
この中で、私には『②情報獲得の伝導率が増す。』が刺さりました。これを前田さんは「アンテナの本数が増える」と表現されています。
これは普段の何気ない日常生活の中から、いかに情報を拾ってアイデアに結びつけるか、という意味です。
確かによく言うんですよね。「ビジネスの種は日常のあらゆるところに転がっている」と。
しかし私の場合、その言葉を聞いた直後には電車の中でヒントを探しますが、次の日には探さなくなります。正直なところ、毎日電車に乗っていて、そんないちいち周りからビジネスの種を探しますかね?
『メモの魔力』の序章に以下の記述があります。
自分の心がたくさんの情報をキャッチできるように、いつも思い切り毛穴をむき出しにして歩いています。
「いや、無理でしょ!」と思いました。そんな毎日毛穴むき出しにして歩けますかね?常にトランス状態みたいで疲れると思います。(すみません疑り深くて。。。)
しかし、この「アンテナの本数を増やす」のところで腹落ちしました。
少ないアンテナの感度をがんばって上げているのではなく、そもそもアンテナの本数が多いのだということです。つまり、前田祐二さんは普段から「メモの習慣」が身体に染み付いているため、別にがんばっているわけではなくて、自然と周りの情報をキャッチしてメモをとることが常態化しているのだと認識しました。
なるほど!と思い、私も電車の中でメモをとることを実践してみました。移動中に紙のノートを出すのはちょっと面倒なので、スマホでメモしてみました。
また、Twitterもよいと思いました。電車の中でツイートする!と決めておけば、とりあえずなんかネタ探しますよね。ということで以下のツイートをしてみました。
これは、電車に乗っている人がクリスマスケーキを抱えて楽しそうにおり、それが12月23日だったことに気がついてしたツイートです。普通は12月24日なのになぜ23日なんだろう?と。
今年(2018年)は
12月23日(日、祝日)
12月24日(月、振り返り休日)
12月25日(火、平日)
だったので、24ではなく祝前日である23日にクリスマスパーティをやった人が多かったんですよね。
そういえば、普段も日曜の夜よりも金曜の夜のほうが皆さんウキウキしていると思います。
これを『転用』して、部下のモチベーションを上げるためのマネジメントに繋げてみました。現在の状況をよくすることよりも、ひょっとすると未来の状況をよく見せることがモチベーションに効くのではないか、という仮説です。
メモの強力な魔法『転用』とは?
さて、『転用』という言葉が出てきましたが、前田流メモには独自のフォーマットがあります。
この『転用』が目からウロコでした。「抽象化」まではなんとなくやってた気もするんですよね。例えば、どこかの店に行列ができていたとして、なぜ店に行列ができるのか、そのエッセンスを抽出するといった思考です。この作業はある意味抽象化だと思っています。
で、ここで終わらないのが前田流メモ。これを別のものに『転用』します。
先程のツイートでは、部下のマネジメントに転用したわけですね。こうして、ただの「評論家」で終わるのを避けるということになります。
この『転用』までをフォーマット化したことが前田さんのメモの書き方の最大の価値だと私は思いました。
言われてみれば、数多あるビジネスフレームワークもフォーマットが与えられて、それを埋めるように思考を導くわけです。
例えば『SWOT分析』という有名なフレームワーク。4つ枠があるのて、4つのことに思考を巡らせないといけないわけてすね。
前田流メモの『ファクト→抽象化→転用』のプロセスも何か名前を付けてラベリングしたいと思いました。「SWOT」や「PDCA」みたいな何か。
例えば
Principle of Memos:『PoM』(ポム)
Magic of Memos:『MoM』(モム)
Magic of Memos by Maeda:『M3』(エムスリー)
とか。
これは本気でビジネススクールで教えるべきフレームワークだと思います。そのためにも名前をつけて広めたいですね。将来、世界中のMBAの教科書で基礎スキルとして習うフレームワークになっているかもしれません。そうなって欲しいです。
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メモという『魔法の杖』だけ入手しても無意味?
ここまでメモの効果や方法についてがんばって書いてきたわけですが、実はここまでが本の第一章の内容であり、本書の醍醐味はまだまだこれからなんです。。。
本書によると、ここまででメモという『魔法の杖』の使い方を理解してきたところで、倒すべき魔王がどこにいるのかわからないと、さして意味がないと。
さきほど私がツイートでやった部下のマネジメントへの『転用』ですが、「部下のマネジメントが大変だ」という課題に直面していない場合、ただのゲームで終わってしまいます。「いつか部下を持つようになったら…」と思うだけで、いざ部下を持った頃には覚えていないでしょう。
つまり、自分の課題が明確になっていないと自分事にならないわけです。
次回はその倒すべき魔王がどこにいるのか、その見つけ方、もとい『自己分析』について解説します。
第2回はこちら↓
▼前田裕二さんの前著『人生の勝算』。『メモの魔力』より先に読んでも、後に読んでもどちらもいいですね!▼