日本初のプロゲーマー「梅原大吾」をご存知でしょうか。

「世界でもっとも長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」など3つのギネス記録を持ち、世界のトップに君臨し続ける格闘ゲーマーです。

しかし、彼は著書でこう言っています。

勝つことに執着している人間は、勝ち続けることができない

一体どういうことなのか?

ゲームの勝敗に関する理論ですが、そのまま仕事や人生のあらゆることに当てはまる内容です。

結果が全てじゃない?書評『勝ち続ける意志力』(梅原大吾)

梅原さんは幼い頃からゲームに熱中し、今はゲームを仕事にしています。
スポンサーからの収入と、ゲーム大会の賞金で暮らしているわけです。
特に海外のゲーム大会の賞金は高額ですね。

しかし、梅原さんはゲームの大会で優勝しても、それほど喜びを感じないらしいです。

それより、日々の「成長」に喜びを感じて生きています。

大会というのは、日々の練習を楽しんでいる人間、自分の成長を追求している人間が、遊びというか、お披露目の感覚で出るものではないだろうか。大会における勝利は目標のひとつとしてはいいかもしれないが、目的であってはいけない。

勝つことより成長し続けることを目的と考えるようになった。ゲームを通して自分が成長し、ひいては人生を充実させる。

目標」と「目的」を履き違えてはいけないということです。
目標は一過性のものです。

「大会に絶対優勝する!」という目標を立てるのは構いませんが、そのために本番で過度のプレッシャーを感じ、実力を発揮できなくなる。
勝負には運の要素も絡むので、たとえ梅原大吾と言えど、毎回勝てるわけではありません。

そう考えると、目標だけに頼ると、大会が終わったらモチベーションが下がってしまうんですね。
そうなると成長が止まり、「勝ち続ける」ことはできません。

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日々の「成長」とは何なのか?

梅原さんによると、「変化し続けること」が成長するということです。

格闘ゲームでありがちなのが、「セオリー」に執着してしまうこと。
一度その方法で勝つと、次もその方法を使う。
こうして、セオリーに執着してしまうわけです。

しかし、セオリーは研究され、真似されます
こうなるとあっという間に勝てなくなる。

だから梅原さんは、毎日ちょっとずつでもいいから、自分を変化させているそうです。
ただし、変化をすると失敗もする

梅原さんも例外ではなく、ゲーセンで練習している時は普通に負けるそうです。
そうなると「世界チャンピオンが負けた!」と揶揄される。

それでも失敗を恐れず、変化し続ける
それが永きに渡って勝ち続ける秘訣だとか。

梅原さんのプレーはよく「なんだかわからないけど強い」と言われます。
セオリーにはまってないので、いろんなタイプの攻撃ができる。
だからこそ、誰にも真似できない無類の強さを誇っているわけです。

仕事に当てはめると

すべてゲームに関することでしたが、仕事も同様だと思います。

仕事の目的はあくまで「自分自身の成長」です。
「お金」や「出世」は目標であって、目的ではありません。

確かに、例えば「出世」は運の要素もありますからね。
昇進を目標にがんばってきて、もしそれが叶わなかったら、落胆してその道をあきらめてしまいます。

また、梅原さんは「勝ち」を意識しないほうが勝てると言っています。
これも同じで、例えば「お金」にこだわらないほうがお金が手に入るのかもしれません。

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『勝ち続ける意志力』まとめ

  • 目標:勝利
  • 目的:成長し続けること←こっちが重要
  • 成長=失敗を恐れず変化し続けること

いかがでしょうか。

本には梅原さんがこう考えるに至った経緯、悩んできた過去が書かれています。興味を持った方はぜひ一度読んでみてください。

オーディブル版もあります。

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