「WEB2.0」という言葉をご存知だろうか。
10年くらい前に流行した言葉である。
従来のWEBは、ホームページ等が中心であり、情報の送り手と受け手が固定していた。
それが、ブログやSNSの台頭により、一般人が送り手にも受け手にもなる、つまり情報が双方向になったことを示す言葉だ。

 

本書のサブタイトルは「大衆を脱出したけりゃ情報を吐き出せ」。
つまりアウトプットを強烈に薦めている本である。
アウトプットの手段として、特にSNSを推薦している。
 

著者の成毛眞氏はHONZという本の書評サイトを運営している。
そこは様々なレビュアにとって、まさに格好のアウトプットの場だ。
私もHONZを見て買った本がいくつかある。

 
話をSNSに戻すが、現代人でSNS全く使っていない人はいないと思う。
ただ、その使用法は
・他人の投稿を見る
・見ていいねする
・見てコメントする
・食事や旅行を投稿する
といったものが多い。

外食時の写真をSNSで公開するのは、ただの記録であり、また自慢にすぎない。

筆者はこう断じている。

もっとわかりやすく言えば、「お金」に変えるのかを意識せよ。

SNSをこういった場だと意識している人はごく一部なのではないか。
だからこそ、『大衆を脱出』するためには、ごく一部の人になれと言っているわけだ。

 
かく言うわたしも最近このブログを書き始めた。
実はこのブログを始まる前から、本を読んだ後は個人のメモを残していた。
しかし、それをひと目に晒すことはなかった。
それでもアウトプットと呼べるのかもしれないが、ひと目がないと内容が雑になりやすい。
ひどい場合だと「おもしろかった。」などと書いてある。
何がおもしろいのか全く伝わらないし、何より頭で考えていない。

 

何を着るか、髪をどうするか、これもすべてアウトプットだ。

これは盲点であった。
見た目の印象は自分のアウトプットであり、他者のインプットになる。
成毛さんほどの人物でも、相手に印象を残して覚えてもらう工夫をしているのだ。
いわんや私たちをや、である。

 
ちなみに、最近SNSを活用して大活躍している人物と言えば「ゆうこす」である。
彼女もSNSをアウトプットの場として最大限活用している。そちらの本も合わせて読んでいるところだ。

 
インプットばかりしてアウトプットをしてない方には、ぜひ本書を読んで大衆を脱出しよう。