いまSNSを最も上手に活用している人、といえば「ゆうこす」だろう。
「モテクリエイター」という独自の肩書を据え、10代の女子中高生から絶大な支持を誇る彼女。
一応元アイドルではあるが、アイドルはもはや遠い過去のこと。
そもそも女性アイドルといえば男性ファンが多いが、今のゆうこすは女性ファンのほうが多い。
ほんの2、3年前は無名のニートであった彼女がどうやってここまで登りつめたのか。
それはSNSを”武器”として戦略的に使ったからであろう、と本書を読んで思った。
前回のブログ『黄金のアウトプット術: インプットした情報を「お金」に変える』でも書いた通り、SNSは今時ほとんどの人が使っているわけだが、その使い方はとても戦略的とは言えない。
ブログとツイッターに加え、インスタをメインで使い始めた人によく見られるのが、ブログとツイッターがインスタの更新通知になってしまっているもの。全部のアカウントで全く同じ内容を発信しているわけです。
よくアカウントを連携して同じことを発信している人が多いが、それではダメ。
ゆうこすはインスタ、twitter、youtube、ブログと数々のSNSを駆使しているが、その使い方は全て異なる。
各SNSの長所を活かし、違う層にリーチするためのチャネルと捉えているようだ。
SNSの使い方、まあ言われてみれば普通のことかもしれないが、普段ただなんとなく投稿しているだけで、工夫しようと思ったことはあまりない。
私もゆうこすのインスタをフォローしてみたわけだが、確かに手が込んでいる。
特に驚いたのがインスタのストーリーの手の込みよう。
ストーリーって24時間で消えてしまうので、気軽にアップできるのが売りだと思っていたが、敢えてそこに手間をかけるとは。
でもそれがプレミアム感というか、その時しか見れないからじっくり見よう!という気にさせ、気づけば何回も再生させられてしまう。
SNSを脇役ではなく、自分という商品を売り込むためのメインチャネルと捉える。
そして、試行錯誤しながらSNSを自分の武器として昇華させてきたところが筆者のすごいところだろう。
ちなみに、対象が20代を中心としたクリエイターならばゆうこすの本書を、30代以上を対象としたキュレーターならば成毛眞氏のこちらを読むことをオススメする。
一度どん底を経験しているので、もう恐れるものはありません。
どん底を経験している人は強い。
さて私たちもここから学び、SNSを武器として、自分のやりたいことをやって生きていこう。