山口周著
ダイヤモンド社
2017/11/16
年初には目標を立てて、何か新しいことを学ぼう!
と考える人も多いと思う。
新しいことを学ぼうとした時、そのやり方は
スクールに通う
誰かに教えを乞う、
環境を変える(仕事を変える)
などの方法があると思うが、私はスーパー独学派だ。
今の時代、知識はオープンであり、本やネットを探せばいくらでも知識は転がっている。
しかしながら、途中で挫折してしまう人も多いのではないか。ぼくもその一人だ。
その理由は、
具体的に何から学ぶことがベストなのかわからない(What)
途中までは理解できたのだが、その先どうやって学べばよいのかわからない(How)
そもそもなぜこれを学んでいるのかわからなくなった(why)
などだと思う。
上記に回答するベストアンサーが、まさにこの本である。
筆者は、「独学」を体系的に以下のように捉えている。
「①戦略」「②インプット」「③抽象化、構造化」「④ストック」
なかでも目からウロコなのが「①戦略」。
要は続かない人は「これを勉強しよう!」とだけ決めて、その後の戦略を何も考えずに
見切り発車している感がある。
だから途中で自分が今どこにいるのかわからなくなってしまう。
完全な迷子だ…。
この4点に従って学習を進めれば迷子にならずにすむ。
ちなみに、独学の戦略というと「まずは歴史の勉強をしよう」などとなりがちだが、
ジャンルから決めるのは間違いだそうだ。
「どのジャンルを学ぶか」という論点で考えてしまいがちなのですが、ここで注意しなければならないのは、「独学の方針は、ジャンルではなく、むしろテーマで決める」ということです。
なるほど。
最後にリベラルアーツを学ぶ意味と、オススメの本が紹介されている。
美術史専攻の著者らしく、「音楽」「詩」といったものも含まれている。
本書は今後、知的戦闘力を高めていく上での羅針盤となりそう。