隠居
「隠居」というと、現役を引退したお年寄りを想像するが、なんと若くして隠居している人物がいる。
著者の大原扁理氏はミニマリストと言おうか、週2、3働き、最低限の収入のみで生活している。ちなみに20代の男性だ。
食べていける?
こういう生き方へのまず最初の質問としては、「食べていける?」があると思う。
仕事することの理由の一つに「食べていくため」がある。子供の頃から、勉強して大学入っていい会社に入らないと生活できないと教えられてきた。
著者は正社員ではないのだが、結論から言うと、食べていけている。
ある程度質素ではあるが、まあまあ普通の暮らしだ。そんな暮らしのお金のリアルな話が綴られている。
似たような話をサイボウズの青野社長とホリエモンが話していたことを思い出した。
サイボウズ式「個人が会社を使うという働き方はおもしろい」
ミニマリストの著者と、とにかくお金を稼いで使いまくるホリエモンが同じことを言っているのがおもしろい。
漠然とした不安に駆られるのではなく、「食べていくこと」を自分の中できちんと定義したほうが良いかもしれない。そしてその定義は自分の理想とするライフスタイルによって、人それぞれ異なると思う。
もちろんバリバリ働いて稼いで欲しいものを買うのも良いが、選択肢として持っておきたい。