本が売れない。
 

出版業界は斜陽産業と言われている。
日本の出版統計
https://www.ajpea.or.jp/statistics/
それに対し、著者は一貫して「本」に対してポジティブな姿勢を貫いている。
 

著者は「本」を再定義しようとしているのだ。文章の形をした「コンテンツ」というとわかりやすいだろうか。コンテンツは現代でもネット上に大量に存在し、そして消費されている。

ラテン語の「本(liber)」はともとも「樹木の内皮」…ギリシア語の「本(biblion)」の語源はパピルスを意味する「biblos」

再定義するには、まず語源、ルーツから紐解くのはよいアプローチである。
 

著者の内沼氏はB&Bという書店を経営している。先日行訪問してきた。
現在は地下にあることもあって、知る人ぞ知る本の秘密基地という印象を受けた。
正直な感想だが、イベントを行なっているとは言え、まだ逆襲というほどのインパクトはない。実験という位置付けなのだろう。
 

何を隠そう、私もいつか自分で本屋を作りたいと思っている1人である。そういった意味では非常に考えさせられ、かつ勇気をくれる本であった。
 
日本、そして世界の本屋。ほんとバラエティに富んでいる。