こんにちはヤマピーブラックです。
以前から私は、本を読んだら『読書メモ』を取っていました。本の気になった箇所を写し取っていたわけです。
しかし、『メモの魔力』という本を読み、これまでの読書メモは無意味だと気づきました。
では、効果がある読書メモの取り方とは、一体どのようなものでしょうか。
私がとった実際の読書メモを参考に解説します。
本当に効果がある読書メモの取り方【ただの記録は無意味】
実物の読書メモ公開
まずはイメージを掴んでもらうために、私が書いた実物のメモを公開します。
紙のA5サイズのノートにメモをしています。見開きで2ページ使用します。
左から順に、「見出し」「記録」「抽象化」「転用」というセクションに分かれています。「見出し」はあってもなくても構いません。
重要なのは
- 「記録」
- 「抽象化」
- 「転用」
の3ステップです。
※ちなみに読んだ本は「齋藤孝:『読書力』」という本でした。
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読書メモを取る手順
準備:ノートに線を引く
以下のように線を引いてノートを分割し、「日付」「本のタイトル」を入れてください。
手順①『記録』:本の線を引いた箇所を転記
前提として、気になった箇所に線を引きながら本を読んでいるとします。
線を引いた箇所をノートに書き写します。書き写す先は、ノートの左から2番目の枠のところです。
ただし、線を引いた箇所が膨大な数にのぼる場合もあると思います。その場合は、無理に全てを書き写さなくてもいいです。
手順②『抽象化』:自分のアタマで考える
ここからがこの読書メモの真骨頂です。
先ほど記録した内容を『抽象化』して、一つ右の枠に書きます。
『記録』はただ書き写すだけでしたが、『抽象化』は自分のアタマを使って考える必要があります。
抽象化というと難しいかもしれませんが、「他の分野にも応用可能な気づきを得よう」、というつもりで考えると、綺麗に具体から抽象度の高い命題を抽出することができるようになります。
前田裕二:『メモの魔力』より
例を出します。
読んだ本に「読書の読み聞かせが読書の世界をつくる」とありました。
「読み聞かせ」とは、子供への絵本の読み聞かせのことを述べています。
この1文を抽象化します。
読書の初心者は、「目で本を読む」より「耳で本を聴く」ほうが入りやすい。
子供に限った話にせず「初心者は耳」、「慣れてきたら目」としました。
多少強引な気はしますが、正解というものはありません。
自由に考えて書きましょう。
手順③『転用』:行動につなげる
最後は『転用』です。
抽象化したことを、自分が直面している課題解決に使えないか?と考えるのです。
『抽象化』は自分のアタマで考えるので、アタマの体操にはなります。
しかし、本から何かを吸収して、武器として使いこなしたいのであれば『転用』が必須です。
抽象化で止まってしまうと、時に単なる「評論家」になってしまいます 。
前田裕二:『メモの魔力』より
わかりやすく言うと、自分のタスク、TODOに落とし込めばOKです。
そうすれば確実に「行動」につながります。
先程の例に戻り、以下のように『転用』しようと考えました。
「読書の初心者にオーディブルをおすすめする」
※オーディブルは耳で本を聴くサービスです
そこで、読書初心者に「耳で聴く読書」をすすめる記事を書きました。
読書初心者が必ず月1冊本を読めるようになる方法【おすすめ本あり】
こうして無事に行動までつながりました。
ここでも、無理にすべてをTODOに落とし込めとは言いません。
ただし、『転用』のスペースは用意されています。
人間、スペースがあると埋めたくなるもの。
自分の課題解決に使えないか?考えるクセがついてきます。
メモって後で見返すの?
「メモを取ったはいいけど、後で見返すの?」とよく聞かれます。
結論から言うと、どっちでもいいと思います。
見返しても、見返さなくてもいいです。
「えっ?見返さなくてもいいの?」と思うかもしれませんが、
『抽象化』のステップを完了した時点で、「抽象化力」が身に付きます。
『転用』のステップではタスクに落とし込みます。
そのタスクを消化すればOKです。
見返す見返さない議論は、読書メモが『記録』だけの場合の議論です。
したがって、今回紹介した読書メモにその議論は不要ですね。
とにかく3ステップの完了に注力しましょう。
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『メモの魔力』を読んで、本当に効果のある読書メモを取ろう
本記事に書いてあることは全て『メモの魔力』に書いてあります。
『メモの魔力』は読書に限った話ではないのですが、「読書メモ」にぴったりだと思いました。
価値の薄い読書メモから脱却し、本当に効果のあるメモを取りましょう。
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