覚えておきたい役者シリーズ、最初は『市川團十郎』です。
1600年代から続く由緒ある家柄。
市川團十郎の公演を観に行く前に、予習しておきたいことをまとめました。
【歌舞伎初心者】押さえておきたい役者①『市川團十郎』
役者の概要
十二代目『市川團十郎』が2013年に亡くなって以来、市川團十郎は空席になっています。
しかしこの度、十一代目『市川海老蔵』が十三代目『市川團十郎』を継ぐことになりました。
屋号
屋号は『成田屋』。
市川團十郎は成田山新勝寺に関係が深いため、成田屋という屋号になったようです。
歴史
十八番(おはこ)という言葉をご存知でしょうか。
得意技という意味ですが、この言葉の由来は『歌舞伎十八番』から来ています。
この『歌舞伎十八番』を整備したのが七代目市川團十郎。
市川家のお家芸の演目18個を選定したものです。
「勧進帳」「助六」「暫」など今でも人気の公演が多いです。
このように、市川團十郎は歌舞伎を代表する一家であり、歌舞伎に大きく貢献してきました。
家系図
特徴
代々『荒事』(あらごと)を得意とする家系です。
荒事とは、要は豪快な芸ということです。
豪快に「見得」を切ったり、「六方」で飛びながら花道を去っていったりするのが特徴です。
浮世絵からも豪快さが伝わってきますし、体格がいい人が多いです。
当たり役
当たり役は代によって異なりますが、市川團十郎の場合は、荒事の役はだいたい当たりだと考えてよいでしょう。
- 十二代目市川團十郎の当たり役
- 『勧進帳』の武蔵坊弁慶
- 『助六由縁江戸桜』の 花川戸助六 など
直近の公演
5月の歌舞伎座公演は『團菊祭』。
市川團十郎の「團」と、尾上菊五郎の「菊」。
人気役者の二人の共演が観られます。
市川團十郎を襲名予定の市川海老蔵さんが『勧進帳』の弁慶をやります。
これは見応えありますね。
スポンサードサーチ
【歌舞伎初心者】押さえておきたい役者①『市川團十郎』
いかがでしょうか。
歌舞伎界を代表する役者、市川團十郎。
ぜひ一度劇場にてご覧になってみてください。