私が本書を読もうと思ったきっかけは、ひょんなことから『OWNDAYS』の海山さんの存在を知ったからでした。
OWNDAYSは日本、そして東南アジアに展開するメガネチェーンであり、海山さんは若くしてその会社の取締役を務め、東南アジアの事業を統括されている方です。
東南アジアにはシンガポールを初め、タイ・フィリピン・マレーシア・カンボジア・オーストラリア・ベトナムに展開している。
なんと最初に東南アジア、シンガポールに進出したのは2013年、わずか5年でここまでにしてのは凄まじい。まさに「破天荒」でしょう。
さて、そのOWNDAYSの物語なのですが、これがめちゃめちゃおもしろい。
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものだと思います。
私が率直に思ったのは、資金繰りってこんなに大変なんだ、という現実。店舗が軌道に乗り始めても、財務は一向に良くならない。
そしてさらに状況を悪くするのは、裏切りや、約束を破られることであり、原因は「人」。
しかし、その窮地を救ってくれるのもまた「人」であると思いました。月並みな言葉ですが。仁義を通すってやっぱり大事ですね。
昔、池井戸潤の小説、『オレたち花のバブル組』(ドラマ『半沢直樹』の原作)に昔ハマって読んでいました。
『破天荒フェニックス』はそれを超えるおもしろさだと断言します。これは現実の物語なのですからね。リアリティが違います。
起業家とか事業家とか関係なく、すべての人にオススメできるエンターテイメントです。
ぜひ一読してみてください。