何事も基礎が大事。
プログラミング教育においても、それは変わりません。
しかし、基礎を教える時の注意すべき点があります。
注意点をしっかり意識して、基礎を教えるようにしましょう。
※実際の教材を元に説明してみました。3分くらいで読めて、教えるのが少し上手になります。
【プログラミング教育】基礎を教える時の注意点【網羅しなくてよい】
基礎を教える時のポイント、それは「網羅しなくてよい」ということです。
すべての基礎を教える必要はなく、一部をピックアップして教えるべきです。
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基礎を網羅しなくてよい理由
情報量は多いと初心者はパンクする
まず初心者は得てして、情報量が多いとパンクしてしまいます。
プログラミングと一口に言っても、その範囲は多岐に渡ります。
プログラミング言語も色々ありますし、データベース、ミドルウェア、サーバ、ネットワーク。。。
一度にこれだけのことを教えられると、誰だってパンクしてしまうでしょう。
基礎を網羅するより、まずは絞って教えることにフォーカスすべきです。
実践で使わないものはすぐに忘れる
基礎の中には、実践での利用頻度が少ないものも含まれています。
極端な話をすると、プログラミングを学んでいる生徒が使わないであろうものは不要です。
生徒がプログラミングを使って何を実現したいのか。
例えばWordPressでブログをカスタマイズするのが目的なのであれば、SQLのgroup関数はあまり必要ありません。
学んでも使わないものはすぐに忘れてしまうでしょう。
モチベーションが下がる
基礎ばかりやっていると、モチベーションが下がります。
つまらないからですね。
それよりも、まずは動くものを作ってもらうほうがよいです。
『プログラミングを使ってこういうことができるんだ』
『この知識がこういうことに役立つんだ』
ということを先に実感させたほうが、生徒もモチベーション高く取り組めるでしょう。
挫折して、学習を辞めてしまっては元も子もありませんから。
具体的には?
例えば、ドットインストールのMySQLを見てみましょう。
ドットインストール
全36レッスンあります。
結構ヘビーですね。
いかがでしょう。
- #17 enum型を使ってみよう
- #18 set型を使ってみよう
- #19 if、caseを使ってみよう
このあたりは不要なんじゃないですかね。
enumとかDBであまり使いませんし。
- #32 トリガーを使ってみよう
- #33 複雑なトリガー処理を実行してみよう
- #34 挿入/更新時刻でレコードを更新しよう
- #35 日時の計算をしてみよう
- #36 データベースを書き出してみよう
32〜36も思い切って省いてしまっていいでしょう。
更新日時はRuby on Railsなど使っていれば自動で入ります。トリガーもほとんど使いませんね。
このように、利用頻度の少ない部分を省き、絞って教えたほうが定着するでしょう。
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とは言え、使用頻度の少ない基礎も教えたほうがよいのでは?
もちろん、使用頻度は少ない基礎も知っておくに越したことはありません。
頭の片隅に入れておくことで、見た時に思い出せますから。
ただ、そういった基礎を学ぶタイミングは、一通り動くものを作った後でいいです。
そうじゃないと、自分が学んでいる基礎がどう役立つのか、イメージがつきにくい。
最低限のものが作れるようになった後で、書籍などに目を通し、残りの基礎を学ぶのがよいでしょう。
【プログラミング教育】基礎を教える時の注意点【まとめ】
基礎は網羅しなくてよい
基礎を網羅しなくてよい理由
- 情報量は多いと初心者はパンクする
- 実践で使わないものはすぐに忘れる
- モチベーションが下がる
いかがでしょうか。
基礎を絞ることにより、モチベーションをキープさせながら教育していきましょう。