以前の記事で「自分をアップデートせよ」、と書きましたが、自分をアップデートする方法はいくつかあると思っています。
ラフネット生命創業者、現在はAPU(立命館アジア太平洋大学)の学長であられる出口治明さんは、人は「人・旅・本」から学ぶことができると説いています。
本はコスパ最強
さて、この3つの中では、言うまでもなく本が最もコスパがよいですね。
「人」について出口氏はこう述べています。
「同じ会社の人とばかり飲みに言っていても学ぶことはない」。
同じような価値観の人たちと、飲み会で愚痴ばかり言っていても学ぶことはない、ということです。そうなると、自分とは価値観の異なる人を探しに行かなければなりません。
これは大事なことで、もちろんやるべきだと思いますが、コストはかかりますよね。どうやって価値観の異なる人と知り合うか、予定を調整するかうんぬん。。。
次に「旅」ですが、これも言わずもがな、コストがかかります。
旅で体験したことは強烈に印象に残るで、学びの深さという点では最も優れていると思います。ただ、いつも旅に出てばかりいるわけにもいきませんよね。
本は価格が500円〜2000円ほどであり、他とは段違いでコスパがよいです。
本屋で買ってもいいですし、家からでもamazonで注文すればすぐ届きますす。Kindleであれば今すぐダウンロードして読み始めることができます。
そして、本の最大の長所は、時間と空間を越えられることだと思います。
例えばユリウス・カエサル(英:ジュリアス・シーザー)が書いた「ガリア戦記」という本があります。かのカエサルが当時ガリアと呼ばれたフランスあたりをグイグイ進行していくエキサイティングな戦記です。
なんとこの本は紀元前のローマで書かれた本。
本を読むことで、歴史上の偉人の追体験ができるのです。(現状)タイムマシンは存在しないので、これは他にはない魅力です。
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ネットの記事じゃダメなのか
さて、本じゃなくてネットの記事じゃダメなのかというと、別にいいと私は思っています。
インターネット上には膨大な情報があります。情報が氾濫しており、フェイクニュースなど質の悪い情報もありますが、もちろん良質の情報も豊富です。
しかし、私がやはり本をオススメする理由は、多くの人はネットの情報から深く学ぶことに慣れていないからです。
一般的な人がネットを使って何をするかと言えば、
1、短いニュースをいくつか読む
2、飲食店やホテルなどを検索して探す
3、SNSを見て友人の投稿にいいねする
4、知らないことを検索する
などである思います。
4の検索すらやっていないかもしれません(これは結構大事なことだと思っています)。これでは浅い知識しか得られません。
ネットで深い知識を得るためには、3時間くらいネットの記事を漁りながら読み続ける必要があります。
例えば「仮想通貨」について知りたいとしましょう。
「仮想通貨」でググる
↓
3つほど記事を読む
↓
絞ってググりなおす(「仮想通貨 中央集権」など)
↓
2、3記事を読み、信頼できる専門家を見つける
↓
その専門家の記事を読む
↓
わからない言葉は都度ググる
↓
今度は反対意見の専門家の記事を探す(仮想通貨は怪しいと言っている人など)
という上記のようなプロセスを最低でも3時間くらいすれば深く身についてくると思います。
でも普通はそんなことしないですよね。一つのことについて3時間調べ続けたりするでしょうか。
それに比べて本は、強制的に3時間くらい一つのことについて読まされることになります。したがって、ある分野の本を数冊読むだけで深い知識を得られます。これはむしろネットで読むより楽だと思っています。
アップデートする手段として「人・旅・本」がありますが、本が最もコスパよく、時間と空間を超えて深く学ぶことができます。
本を読んでどんどん自分をアップデートしていきましょう。
▼カエサルのガリア戦記。文体がシンプルで非常に読みやすく、すぐにハマってしまうこと請け合いです▼
▼ライフネット生命創業者、出口治明さんが世界史を題材に書いた本です。世界はひとつだということがよーくわかります▼
▼上の本と似てますが、こちらはもう少し詳細に書かれています。じっくり読むならこちらもオススメ▼