社会人であれば『簿記』の基礎は身につけておきたいスキルの一つです。
営業だろうがエンジニアだろうが、ビジネスに関わる者であれば誰にでも必要なスキルです。
この記事では
『なぜ簿記が必要か?』
『どこまで勉強すればよいか?』
を解説します。
※ちなみにぼくは「日商簿記2級」の保持者で、現在ITエンジニアです。その経験に基づいて解説しています。
社会人の基礎スキル①『簿記』
そもそもなぜ簿記が必要なのかというと、ビジネスのしくみを理解するためです。
企業の財務諸表を読んだことはあるでしょうか?
財務諸表はいわば会社の家計簿です。
これを読めば、その会社が何から収益を得ていて、何にお金を使っているのかが一目瞭然です。
つまり、ビジネスのしくみがわかるのです。
ビジネスモデルなど、ビジネスのしくみを簡単に解説してくれる記事もありますが、数字をみるのが一番正確です。
社会人で一度も財務諸表を読んだことがないという方は、黄色信号が灯っています。
ぜひ自分の会社の財務諸表を読んでみてください。
上場会社であれば、普通に会社のホームページからダウンロードできます。
ただし、財務諸表を読みこなすには、最低限の簿記の知識が必要になるわけです。
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社会人は簿記をどこまで勉強すべきか
レベル1〜3の3段階に分けて説明します。
レベル1:本を読む
忙しくて時間のない方向けです。
一番手っ取り早くて、コストのかからない勉強方法が本を読むことでしょう。
具体的には以下の3冊くらいを読んで、どこかの企業の財務諸表を読めばOKです。
スッキリわかる日商簿記3級
簿記の本では最も読みやすい、とっつきやすい本だと思います。
内容もしっかりしているので、資格取得を目指す方にもおすすめです。
財務3表一体理解法
財務諸表は正確にはBS、PL、CFと3種類あるのですが、これらの関係性を見事に解き明かしてくれる本です。
決算書が読めない社員はいらない
煽り的なタイトルがついていますが、入門書としては良書です。
ざっくり全体像がつかめます。
※いまならKindle Unlimitedで無料で読めます(2019/4/4執筆時点)。
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レベル2:簿記3級取得
勉強するなら資格を上手に使いましょう。
単に本を読むよりも、期限が設定されることにより、勉強のモチベーションが上がります。
※簿記3級は資格のアピールにはあまり役立たないと思います。あくまで勉強の補助的な役割だと割り切るのがよいでしょう。
勉強方法としては、前述の『スッキリわかる日商簿記3級』がおすすめです。
プラスして、こちらも購入しましょう。
過去問に取り組むのは効果的です。
ちなみに、資格の学校に通うかどうかですが、簿記3級であれば不要でしょう。わざわざ高いお金と時間(通学など)を払う必要はありません。
どうしてもという方は、もっと安価な「動画で学べるサービス」があるので、そちらを使いましょう。
勉強も動画でする時代ですね。
サンプル動画↓
レベル3:簿記2級取得
簿記2級と3級の大きな違いは『工業簿記』があるかどうか。
2級は工業簿記があります。
工業簿記は原価計算に役立ちます。
主に製造業の企業について知りたい、製造業向けのコンサルやシステム導入する方には必要な知識と言えるでしょう。
簿記2級は難易度も上がってくるので、資格の学校に通うことを考えてもよいでしょう。
有名なのは『TAC』(タック)と『大原』ですね。
【体験談】簿記2級取得
私は2011年に簿記2級を取得しました。
かなり昔の話ですが、参考までに。
(簿記2級の難易度は年々上がっていると言われています)
私は以下の2冊の本と、TACの『直前対策パック』を受講しました。
この直前対策は非常によかったです。
本番と同じような模擬試験を5回くらいやるものです。
試験慣れするので、合格を確実にしておきたい方におすすめです。
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社会人の基礎スキル①『簿記』【まとめ】
簿記が必要な理由
- ビジネスのしくみを理解するため
社会人は簿記をどこまで勉強すべきか
- レベル1:本を読む
- レベル2:簿記3級取得
- レベル3:簿記2級取得
参考リンク
- 財務3表一体理解法
- 決算書が読めない社員はいらない
- スッキリわかる日商簿記3級
- スッキリとける日商簿記3級過去+予想問題集
- スッキリわかる日商簿記2級
- スッキリとける日商簿記2級過去+予想問題集
- アカウンタンツライブラリー
- TAC
- 大原
簿記を理解してビジネスのしくみを読み解きましょう。